黒字企業は全体の何割程度?
みなさん、こんにちは。
ひかり会社設立サポーター、税理士の山下です。
本日は、国税庁から公表されました、平成25事務年度の法人税等申告(課税)事績について記載いたします。
これは、平成25年4月1日から平成26年3月31日までに終了した法人の事業年度のうち、平成26年7月末までに法人税の申告があったものを集計したものです。
現在、税務署が把握している法人数は休眠会社なども含めて約300万社あり、そのうち上記期間中に法人税の申告を行った法人は約277万社でした。税務署が把握している法人のうち、9割が申告を行っていることになります。
これらの法人による申告所得金額(決算書上の利益ではなく税務上の利益)の総額は53兆2,780億円であり、申告税額の総額は10兆9,403億円と、前年度に比べ、それぞれ8兆906億円(+17.9%)、9,298億円(+9.3%)増加し、4年連続の増加となりました。
そのうち、黒字申告割合は29.1%となり、前年度比+1.7%で、3年連続の上昇となりました。
なお、黒字申告企業の申告所得金額(税務上の黒字の額)は、前述の通り53兆2,780億円で前期比117.9%と増加しておりますが、赤字申告企業の申告欠損金額(税務上の赤字の額)は、12兆7,744億円で前期比75.9%とこちらは減少しております。
日本の会社のどの程度が黒字会社なのか、ということについては皆さんも興味があるかと思いますが、現在の日本では概ね3割が黒字会社と言えそうです。
逆に言いますと7割の会社が赤字と言えるわけですので、まだまだ景気回復とは言い難い状況にはありますが、近年の推移状況を見ますと黒字会社の割合が増加していることから、中長期的には景気は回復しつつある、というのが税務申告の統計データからも読み取れるかと思います。
普段皆さんが見ることの少ない国税庁のホームページですが、税務的な話題だけではなく、上記のような各種統計データなどもアップされたりしておりますので、一度ご覧になることをお勧め致します。