おはようございます。ひかり会社設立サポーターの岸本です。

早いもので、今年も12月に入り、あと1月となり、何かと慌ただしい日々が始まろうとしております。

さて、昨日12月1日より、会社がすべき新たな項目が1つ増えたことをご存じでしょうか。ニュースや新聞などでその名称を聞かれた方もおられるかもしれませんが、『ストレスチェック制度』が導入されました。

この制度は、労働者が50人以上いる事業所において、今年の12月から毎年1回、全ての労働者に対して、労働者の職場でのストレスがどのような状態にあるのかを調べる検査を実施することが義務づけられたものです。
近年、仕事によるストレスが原因で精神障害を発病し、労災認定される労働者が増加傾向にあるため、労働者のメンタルヘルス不調を未然に防止するのがこの制度の趣旨となっています。

具体的には、次のような流れで実施されます。

（厚生労働省『ストレスチェック導入マニュアル』より）

事業所が全てを実施するのではなく、ストレスチェック評価及び面接指導は外部の医師などに委託して行われます。その実施状況は毎年労働基準監督署に報告する必要があります。また、評価や面接指導に要した費用は、事業者が負担すべきものとなっております。
ただし、労働者が50人以下の事業所においては、当分の間、ストレスチェックの実施は努力義務とされているため、義務づけられてはいないのですが、実施する場合は法律に従った方法によることとされています。

仕事にかかわらず、ストレスを受けることは心体に大きな影響を与え、病気につながっていきます。職場でのストレスからくる病気を未然に防ぐための制度ができたわけですが、どこまで有効に機能するのかはこれから見守っていきたいものですね。

ちなみに、厚生労働省が『5分でできる職場のストレスセルフチェック』なる自己認識ツールを出しておりますので、一度ご自身の職場でのストレス度をチェックしてみてはいかがでしょうか。

【参考資料】
・厚生労働省『ストレスチェック導入マニュアル』
・厚生労働省『ストレスチェック制度関係　Q&A』