減価償却の必要性とは?
おはようございます。ひかり会社設立サポーターの村井です。
起業された社長様が知っておいていただきたい会計処理として減価償却があります。経営に必要な知識である会計であり、会計の中でも重要な項目の一つである減価償却を説明できますしょうか?
減価償却とは、長期にわたって使用される設備投資を時間の経過や使用により価値が減少する固定資産を取得した際に、取得費用をその耐用年数に応じて費用計上していく会計処理を言います。
土地、骨董品、絵画のように時間の経過や使用により価値が減少するわけではものは、減価償却資産には含みません。
Ⅰ 減価償却の役割とは
①資産の合理的に公平に費用配分する
②資産価値を合理的に公平に評価する
の二つがあります。
つまり、減価償却費は初期の資産購入に使ったお金をその後毎年後付けで費用に計上しているだけ、と言うことになります。
固定資産に計上される不動産や機械等は、必ず複数年使われるのが前提のものばかりです。複数年使えるものを購入した期だけの会計処理だけで済ませてしまうと、実際の会社の経営状態と数字が合わなくなってしまうかもしれません。
Ⅱ 減価償却が資金繰りに影響を与える?
利益は、売上から総費用を引いたものですが、総費用の中には減価償却費が含まれています。つまり、毎年「利益+減価償却費」分がお金が手元に残ることになります。
しかし、減価償却資産を取得した場合、手元からキャッシュがなくなり、キャッシュフローが悪くなっているにもかかわらず、課税所得には反映されないため、即時の節税対策には繋がりません。
減価償却は会社の資金繰りに影響を与えますので、購入しようとする資産が何年で資金回収されるのかを考えて設備投資などを計画し、資金繰りの計画を立てるのが良いでしょう。