誰にも知られずに借金問題を解決したい方へ
こんにちは。ひかり司法書士法人の長澤です。
今回は、依頼者の方から実際によく聞く債務整理に対する不安や要望、また、早期に相談することの必要性や解決方法をご紹介します。
借金相談の中で一番要望として多いものは、家族や勤務先など周囲の人に知られたくないというものです。債務整理を司法書士に依頼したことを知られるのも、借金があることを知られるのも困るので、相談しにくかったと言われる方は非常に多いです。
債務整理は主に3つのパターンがあり、任意整理・個人再生・自己破産のうち、どの手段をとるかによって異なりますが、実は大半の方がご家族に知られることはありません。
また、職場に知られることは更に少ないのが実際のところです。
どんな場合に周囲に知られてしまうかと言えば、連帯債務者・連帯保証人がついている借金の整理を依頼した場合や、職場から借り入れをしていてその債務の整理を依頼した場合などです。
他にも直接周囲に通知が行くわけではありませんが、車のローンを債務整理した場合は車が引き揚げられることが多いため、車がなくなったことから家族に説明を求められて借金のことを話さなければいけなくなったということもあります。
どんな方法をとれば周囲に知られないか、
これらは司法書士が個別に話を聞いて判断しますので、まずはご相談をいただけると様々な選択肢の中から相談者の希望に一番近いご提案ができます。相談が遅くなればなるだけ、職場やご家族に知られる可能性が高くなっていきます。
以前、借金の返済ができなくなり相談をしに来られた40代の男性がいらっしゃいました。
仕事の営業や遊びで使う飲食費が多く、クレジットカードで支払ううちに返済が厳しくなり、家族にも話すことができずに、新たなカードを作って返済に充て、また支払いに困ったらカードを作るという悪循環でした。
2,3年このような生活をしているうちに借金が300万円程度になったということでした。
この男性が一番後悔していたのはここで銀行の「おまとめローン」の申込みをしてしまったことでした。
「おまとめローン」は、毎月の返済額や返済利息が下がるというので検討される方が多いのですが、今までの私の経験上、おまとめローンを利用すると余計に悪化することが多いです。
この方も生活が改めることができず、おまとめローンで一度は完済したクレジットカードをまた利用して、さらに借金を重ねてしまいました。ご相談に来られたときには約600万円まで債務が膨らんでいました。
新たにカードを作ろうとしても審査に落ちて作れず、返済もできなくなり、自宅に督促状が届いたことから結局家族にも借金の存在が知られ、職場にも債権者から電話がかかるようになったため仕事にも行きにくいという状況になってご相談に来られました。
司法書士が間に入ることで督促がストップし、職場に電話がかかることも、自宅に督促状が届くこともなくなります。
もし、早い段階でご相談に来られていれば、任意整理という方法で家族にも職場にも知られることなく、返済が続けられたはずでした。
この時は、既に分割返済では厳しいくらいの金額になっていたことと、もう家族にも知られていたので内緒にする必要がなく、新たなスタートを切るために自己破産手続を選択しました。最終的には免責も下りて借金がなくなりましたが、この男性は借金のことを知られた職場では働けず、転職を余儀なくされていました。
早めにご相談をいただければ、長年勤めた職場も辞めなくて済んだ可能性が高いので、とても残念でした。
このように、色々な不安があったとしても、まずは一刻も早く専門家に相談することが重要です。
家族に話すかどうか、車を残すか、住宅はどうするか、職場には話さないですむのかなど、一人で考えてもわからないことばかりで辛いだけだと思います。
ひかり司法書士法人は、相談者に寄り添い、生活再建のアドバイスをしながら一緒に解決策を見つけていきます。
もし、借金のことで少しでも不安があれば、返済が現状はできていたとしても早めにご相談ください。
2019年4月8日 | 司法書士ブログ / Posted: ひかり司法書士法人