レーザースキャナーを使った越境確認の実例
皆様こんにちは。測量部の吉村です。
今回はレーザースキャナーを使ったお隣さんとの敷地境界に対して構築物等、現在の状況を確認する実例をご紹介させて頂きます。
よく測量のご依頼で、自己の敷地内にお隣さんの構築物が越境してきているので確認の為の測量をしてほしいとのご依頼があります。では、どのような事なのか実例の写真をご覧ください。
【敷地を上空から見た状況】
↑こちらがレーザースキャナーで取得した敷地の状況を真上から見た写真になります。
写真の水色の線がお隣さんとの敷地の境界線になっております。レーザースキャナーで取得したデータは点群化され従来で取得していたように座標値も設定されています。レーザースキャナーで細部まで取得できますので建物の状況はありのまま確認することができます。
【越境している構築物を真横から見た状況】
↑さらに取得した点群データは360度自由に確認することができますのでこのように真横から見ると分かりやすいです。真横から見て上記写真の赤色箇所が越境している部分を表しております。
敷地境界線に対して越境している箇所視覚的に見ることもできますし、詳細な部分も確認することができます。
【座標値の状況写真】
↑視覚的に越境している部分を確認することができるとお隣さんとのお話などもスムーズに確認することができますし、なにより確実に状況判断をすることが可能なのです。
上記写真で言うと1階部分の軒先、物干し竿が越境しているということが確認できます。
座標値とも関連ついているのでx座標、y座標、z座標、全ての位置を自由に確認することができます。
このように越境物の確認などをするのに最適な方法ですし、何よりお話をする際に最も有効な方法といえます。
さらにレーザースキャナーからのデータ取得範囲は、なんと40m~50mもあります。
さらに、人的では取得できなかった高所の建物も地上からの作業だけで点群化することが可能になるだけでなく、更に下から見通す事の出来ないビルの屋上部分については、ドローンを飛ばして真上からも測量してしまいます。
レーザースキャナーの使用用途は様々なのですが、取得した点群データは専用ソフトを使用する事で従来の2D図面を作成する事もできます。
そのため、弊社にご依頼いただければ2D・3D両方の図面が一度に作成可能になります。
今回ご紹介させてい頂いたこれらの業務は、レーザースキャナー測量のほんの一例ですが、ひかり測量設計では、その他にも多種業務を柔軟に対応する事ができます。
測量の相談や空撮、3Dモデル作成、現場の状況保存等、こんな事に使えない?など、まずはお気軽にご相談下さい。
次回以降も最新技術を用いた測量や、ドローンを使った点検作業など色々とご紹介させて頂きますのでよろしくお願いします。